卓越生 Myat Nyein Khineさんが第28回日仏医薬・精密化学シンポジウムにて、Best Poster Awardを見事に受賞しました

東京農工大学工学府生命工学専攻のMyat Nyein Khine さん(博士後期課程3年)が、2023年10月4日に開催された第28回日仏医薬・精密化学シンポジウムで、Best Poster Awardを受賞しました。
Khineさん、おめでとうございます!

●テーマ:「Target protein analysis of anticancer saponin OSW-1」

●内 容:私たちの研究グループでは、アフリカユリの球根から発見されたOSW-1と呼ばれる、強力で選択的な抗がん天然物の標的タンパク質を探索するための分子釣りを行ってきました。標的タンパク質とは、薬物分子の作用メカニズムを仲介する重要なタンパク質です。この研究では、天然物にタグを化学修飾した分子釣り竿を使って、候補タンパク質群を絞り込み、有望な標的タンパク質を発見しました。そこで、OSW-1とこのタンパク質が、標的タンパク質としてふさわしい強さで結合するかどうかを調べました。現在、OSW-1の抗がん作用におけるこのタンパク質の役割を解析し、副作用の少ない新規な制がん機構の解明を目指しています。OSW-1の未解明の標的タンパク質、ひいては作用機序を明らかにすることは、新規の選択的抗がん剤の開発につながります。

詳細は下記の農工大ホームページをご覧ください。
https://www.tuat.ac.jp/NEWS/activity/20231013_01.html